CREATIVE
なぜカブトムシなのか。
すぐ、欲しがる。
装飾を欲しがる。演出を欲しがる。
足していく。
間が持たないから何かが足りないと考える。
足りないものを足していくのがデザインだと思っている節がある。
デザインは足し算ではない。
カブトムシは足していない。
その姿形に目を凝らしてみる。
生きるために必要な機能をつきつめた結果の造形美。
機能美。
装飾も演出もない。よけいなものがない。
人の作為は、足されていない。
なのに、信じられないほど美しい。
わたしたちにこの美しさを表現できるか。
できないと思う。
だけど、なぜカブトムシが美しいのかを研究することはできる。
そこに向かっていくことはできる。
要素を削ぎ落としていく。残った要素を磨き上げていく。
VOICEのクリエイティブの指針。
カブトムシにあこがれて15年以上経つ。